TOP > 旅行日記 > 台湾旅行日記

台湾旅行日記

 

2008/11/14〜11/16 台湾へ旅行(団体:社員旅行)

 

1日目

 朝早く起きて京成で成田まで向かう。6時台だと各駅停車しか走っていないので時間がかかる。この時点ですでに小旅行である。空港では一段と手荷物検査が厳しくなっていた。歯磨き粉のチューブもだめなんだってねぇ。4時間ほどで台湾の桃園空港に着いた。空港の床が異常にぴかぴかだった。映画「ターミナル」に出てくる爺さんが磨いているのかなどと考えてしまった。


ぴかぴかの床

別便組を待つ間にポカリスエットを買ってきた者がいたので、ちょっと撮らせてもらう。なんだかずいぶん力強い飲み物になったな、ポカリ。


寳礦力水得

途中のバス内でガイドが両替をするというので、ここで初めて台湾のお金を手にした。1万円出すと3300台湾元が返ってきた。円高も一段落していたので・・・まぁこんなもんか。物価は高くも安くもない感じか。

さて、初めの目的地は龍山寺。平日にもかかわらず賑わっていて、門の外ではバチバチと爆竹を鳴らしていた。あれは慣れないとなかなかびっくりするものだ。自分たちは何の気なしにふらふら入っていって写真などをバシャバシャ撮っているだけだが、お参りしている人たちは真剣そのものであった。現地ガイドの説明もぜんぜん聞いてなかったので、何か場違いと言うか、祈りの邪魔をしてるんじゃないかと心配になった。

ただ、これほど霊験あらたかな場所にもかかわらず、見下ろす高さの建物がまわりにあり、しかも広告まであったりするのが、日本とは違うなと感じた。


信心深い参拝客が多いが・・・


カルフールの看板が見える

次は台湾民主記念館なのだが、とにかくでかい建物だった。中にある像をチラッと見ただけで、特に興味はなかった。政治的なことはよくわからんが、陳水扁政権の時に中正記念堂だった名前を変えてしまったらしい。ちょうど陳水扁の汚職がどうのとかで、台湾のマスコミは大騒ぎしていたが、ガイドはまた名前を変えるんではないかと言っていた。ま、別にどうでもいい。何で観光スポットなのかわからんかったよ。


中に蒋介石の巨大な像があるのです

団体で行くと、どうしても合間合間に免税店で買い物を強要されてしまう。おみやげなんかは最終日でいいんだけど。昼飯と言っても午前中に機内で出たものしか食べてなかったので小腹が空いていた。もうすぐ晩飯と言うのはわかっていたが、免税店を抜け出して、何人かで、近辺を物色。しかしデパートとか高級ブランド点が並ぶような地区で、なかなか自分たちの期待するようなものは無いかなと思っていたが、裏道に入るとすぐ見つかった。ラーメンの屋台みたいだが、何かちょっと違う感じ。

肉入りの麺が欲しかったが、頼み方がわからない。食べている人のを見てもちょっとわからない。で、どうやら小麦の麺と、ビーフンと、春雨(冬粉と書いてある)から選べるようなことはつかんだので、指差しで麺を指定。しかし後は何も聞いてこなくて、出てきたのはすり身の団子(イカ入り)がスープの中に入ったやつだった。確かに看板にイカが描かれていて、これがポピュラーなものなのだと初めてわかった。


漢字からはなかなか食材の想像がつかない

肝心の味のほうは結構うまかった。みんなでそれぞれの麺で注文したが、個人的には春雨がよかったかな。あんかけスープでアツアツだったが、ちょうど鍋のような感覚で食べられる。ビーフンは焼きビーフンしか知らなかったので、新しい感覚だった。魷(魚へんに尤)がどうやらイカのことみたいだ。


台湾ビールと一緒に

ホテル到着後、しばらくして夕食。日本にも支店がある鼎泰豐へ。予約をしていても、席が空き次第案内されると言うシステムだった。中華料理ってゆっくりと腰を落ち着けて食べるもんだと思っていたので、こんなファーストフードっぽい感じが新鮮だった。本店といっても細長いビルで、よりいっそうファーストフードっぽかった。

これでまずかったらテーブルをひっくり返すところだが、うまかった。味もさることながら出来たてを持ってきてるのが好感が持てた。これまたファーストフードの店員ぽいお姉ちゃんが「ヒトリイッコ〜」とか言いながらテーブルに置いていく。それを我々が一斉に写真を撮り一斉に食う。と言う作業を何度か繰り返した。途中「俺これ食べてないのに〜!」といったトラブルも無く、きっちり一人一個ずつ食べられたのだった。


オイシイヨ

続いて台北101へ登る。私は昔から、観光地へ来てタワーと見るや登っているような気がする。かえって地元・大阪の通天閣は登っていない。太陽の塔もだ(注:太陽の塔は登れません)。このタワーは2008年11月時点では世界一の高さらしい。日本のゼネコンが作ったらしい。エレベータは最速のギネス記録を持っているらしい。耳が痛くならないしくみになっているらしい。エレベータも日本のメーカーらしい。


下から見るとそんなに高く見えない・・・

肝心の夜景は意外と寂しいものだった。この近辺は新興のビジネス地区らしく、夜はそれほど灯りがないのかもしれない。屋上(?)にも上がれたそうだが、上がらなかった。実はタワー好きのクセに、高所恐怖症なのだ。何も覆われていないと吸い込まれそうで嫌なのである。屋上に上がると、リュックを背負っている人は外すように警備員に注意される。目立ちたがりがパラシュートで飛び降りるのを防ぐためだって。

何かでっかい風振れ止めのダンパーと、それを模したイメージキャラクター。

ホテルに帰り、団体行動はおしまい。これから気の知れた者同士で夜市に向かうことにした。最も有名な士林の夜市へ行くことになった。

ホテル最寄の「台北車站」(駅)から、MRT(地下鉄?電車?)で向かうことになった。切符を券売機で買ったのだが、お釣りだけ出てなかなか切符が出てこない。おかしいなと思ってよく見ると、コイン型の切符だったのだ。しかも、これを改札機にタッチすると入場できるしくみだった。出る時は溝に投入。ふへーハイテクだなと思いつつ、日本製の電車で揺られ「士林」駅についたが、意外と静か。またおかしいなと思って地図をよく見ると、士林の夜市は、1つ手前の「剣潭」駅が最寄だった。ふへーしまったーと思いつつ、てくてく一駅分徒歩で戻った。

これが切符こんな電車

夜市は金曜の夜ということもあってか、すさまじい賑わいであった。とにかく人が多くて大変な感じ。印象に残っているのは、面白い日本語の看板と漢字だらけの日本のドラマDVD、臭豆腐のにおい、地べたに這いつくばっている足のない人というところ。こんなに人ごみだと、財布すられないかとか、小心者なのでそんなことばかり心配してしまう。


人どっさり。

レノらっしゃしノません!・・・ません!って・・・?

おいしそうな肉の焦げたにおいがする屋台があり、そこで買ってみんなで食べたが、全員思っていた味と違う、と言う感想だった。食べたものはなんと表現してよいのか、肉団子的なものだった。焼いている赤いシャツの兄ちゃんが、非常に不機嫌そうに肉団子的なものを焼いているのが印象的だった。

自分用にめちゃくちゃ安い帽子(ロゴが入っているが何かさっぱりわからないのが気に入った)、子供用に安い時計を買った。嫁さんにはナイキのロゴの入った店で何か買おうと思ったが、その店は靴ばっかりだったので、とりあえず見送る。

士林駅側から夜市に入り、剣潭駅側に抜けると、食堂街のようなものがあった。もうお腹いっぱいだったので、ホテルに帰ろうと言うことになった。朝も早かったし。


人てんこ盛り。

にもかかわらず、ホテルに帰るとセブンイレブンでビールを買って、夜遅くまで飲んで下らない話をしていたのであった・・・。いつもと違う雰囲気が、いつもならぐったりの体を覚醒させていた。

 

 

2日目

ホテルの朝食は至って普通であった。日本のものと変わらない。

朝結構早くホテルを出た。忠烈祠で、衛兵の交代の儀式を見るためである。何か、1回目を逃すと結構長く待つことになるらしい。

台の上でずっと立たされている衛兵の顔にスーツ姿の男が霧吹きをかけていた。何してるんだ?と思ったら、この男は非番の兵で、観光客の整理をしたり、じっとしてなきゃいけない衛兵にいろんな世話をしたりするそうだ。しかしどの兵もガリガリだったなぁ。・・・ところで忠烈祠って何?←ガイドの話を一切聞いていない男。

人の肩越しに撮影しているため、変な角度になってしまった。


銃剣のちゃきちゃきする音が印象的

続いて故宮博物館。ガイドにヘッドホンを渡されるが、機械の調子が悪く、たまに聞こえたと思ったら他のガイドの声が混線したりして、とても聞けたものではなかった。となると、もうグループから離れるしかない。ダメな私。象牙の玉の中にまた玉があってまたその中に玉があってとかいう親子2代で作った彫刻とか、ヒスイの白菜とかを見た。資料的価値のあるものはまったく興味がなく、暇だったんでスタンプ押しにいそしんでしまった。内部の撮影は確か禁止されてた。


ということで外部の写真

またバスで移動し(バス内では寝ていたので距離はわからず)、映画「非情城市」の舞台となった九份(人べんに分)へ。九戸茶語で昼食。点心料理とのことだが、味付けが甘いのが多くて、食事ではなくお茶菓子だったのかもしれない。食事後、ガイドに教えてもらった展望台に向かったが、言われたとおりに行っても展望できるところはなかった。急な坂ばかりで、道が階段になっているところが多かった。よくこんな崖に建物を建てて住んでいるなぁと感心させられる。大阪の石切さんの参道辺りにちょっと雰囲気が似てるかも。と思っていたが、路地によってはうまく前に進めないぐらい人がたくさんいたり、2人乗りのバイクが猛スピードで走ってたり、しかも例の臭豆腐のにおいが襲ってきたり、さらには店の前で大勢の観光客に向かって怒鳴り散らしているおばさんがいたりして(何にお怒りなのかは不明)、これは日本ではないと思い知らされる。


狭くて細い道を登ると展望台でなくてもそこそこ見渡せる。裏に回れば寂れた感じ。

またバスで移動し(バス内では寝ていたので距離はわからず)、台北市内で買い物。もうええっちゅうねんと思っていたが、小エビを揚げてゴマを和えたやつがカリッとしててうまかったので、みやげとして購入。置物系には手を触れるなと書いてあった。

ホテルに戻る途中、ガイドが「高級なバッタモンがある店を紹介する」と言い出す。ニセブランドには興味がないが、高級なバッタモンという言い方に興味があり、ついていくことに。行くといった者が何人もいたので、バスで近くまで乗りつける。男が立っていてガイドに金を渡していた。そしてその男は路地裏道をごちゃごちゃ歩いて、われわれを店へ案内した。おーかなり怪しい。写真を撮ろうとすると断られた(当たり前〜)。台湾はニセブランド品OKの国で、日本に持って入るのがダメだと思ってたよ。店内は所狭しと時計やバッグが並べてあったが、高かった。とにかく値切らないといけないみたい。店内には隠しカメラのモニターがいっぱいあって、見張りだけをする男が何人かいた。入り口の扉は組事務所についているような分厚い鉄板の張ってあるもので、数え切れないほどのかんぬきがついていて、そこにも男が立っていた。商品は高級なのかどうなのかはわからなかった。ニセブランドと言うのは、ロゴなどを似せることで消費者の目をごまかして、安いものを高く売りつけてやろうとするのが悪いことなのに、初めからこれは贋物で安いですよ、でも高級ですよと言うのは本末転倒ではないかと思った。ガンガン物を勧めてくるおばさん店員に辟易して、結局何も買わなかった。正解だったと思う。

ホテルに戻り、しばらくしてまたバスで移動し(と簡単に書いているが毎回結構渋滞して時間を食っている)、レストラン「欣葉」にて夕食の台湾料理。台湾料理の味はニンニクを効かせる味付けだが、日本の中華料理に味がよく似ており、おいしかった。東京・神田にある台湾屋台の店の味だった。紹興酒を何度もカンペーした。


オイシイネ

その後、バスでホテルに戻る途中、士林夜市の近くを通ると言うので、そこで降ろしてもらう。昨日見つけたナイキロゴの店に入り、嫁さん用に靴下を買う。あと「マイナスイオソ」が発生すると言うマグネループと言う代物を購入した。イオソって。

しかし士林夜市は昨日にもまして人が多く、かなり嫌な気分になった。そこで、もともと2日目に行く予定だった饒河街の夜市へ、タクシーを拾って行くことにした。自分たちのグループは中国勤務経験者が多く助かった。


饒河街も人たっぷり。

饒河街は士林と違って一本道で、道幅も士林よりは広く感じた。しかし残念なことに、饒河街でも臭豆腐のにおいが漂ってくる・・・というか臭豆腐の店が多い!!隣の店は営業妨害と感じたりはしないのだろうか?饒河街では、なぜか売ってたたこ焼きを食べたり(非常にオーソドックスなたこ焼きだった)、スマートボールの原始的なヤツを後輩にやらせたりした。


こんなところで大阪のたこ焼きが食べられるなんて・・・。普通にうまかった

ここでは胡椒餅と呼ばれる、皮部分がパリパリの春巻になってる肉まんを食べた。胡椒餅は噛むと肉汁がこぼれるほど出てきてうまいものだったが、アツアツ過ぎてなかなか食えなかった。かなり肉の部分に胡椒が効いているので、ビールが欲しくなり、ホテルで食べようと思って半分残した。


ナンを作るように釜の内側に肉まんを貼り付けて焼いていた

実は持っていてもかなり熱い

日本では見かけない変な乗り物にうれしそうに乗る女の子。いすが時計回りに動く。後ろのライトなどは乗っている本人は見えないので面白くないのでは?と思った。


不思議乗物

足裏マシサ一ヅ40分500元。全身Iステも気になるところ

夜も遅くなったので、電車でホテルまで帰ることにした。台北駅までは饒河街最寄の松山駅から台湾鉄道(国鉄?)で1駅だった。こちらは昨日のMRTと違い、通常の切符だった。電車には自強号と書いてあったのだが特急に相当するらしいというのは後で知った。各駅停車の割に高級な座席だなと思っていたが納得。


切符と自強号。結構長い編成。

胡椒餅でのどが渇いたので、スポーツドリンクを買った。なんかよくわからない成分が入っている。刺五加って後で調べると、エゾウコギと呼ばれている薬草のことらしい。


メーカー名黒松。地名でも松山とか板橋とかあって、日本っぽい固有名詞は多いと思う。

ホテルに帰るとまたセブンイレブンでビールを買って、夜遅くまで飲んで下らない話をしていたのであった・・・。が、さすがにみんな疲れていたみたい。胡椒餅はさめてもうまかった。おつまみという感じにはならないが予想通りビールにぴったりだった。

 

 

3日目

ホテルのチェックアウト12時までフリータイムということだったが、日曜の朝早くから店が開いているわけもないので、ゆっくりめの時間に朝食を摂って、ホテル周りをうろうろすることにした。

台湾の歩行者信号がかわいいので撮った。青信号はうまく撮れなかったのだが、人が歩くアニメーションになっている。

4頭身の人。青信号は動きます。

ホテルの裏手に二二八記念公園というのがあった。台湾の二二八事件はまったく知らないし、銅像になってる人たちも誰だか知らないが、太極拳や演舞の練習をする人がいて、アジアらしさを感じた。木にリスがいた。


誰よこれ

わかりにくいけどジャンプしてます

総統府がこんなにホテルに近かったというのもここで初めて気づいた。


手前に見えるのが台湾の警察とパトカー

台北駅の真ん前のホテルだったのよ

部屋に戻り、何言ってるかわからないテレビを見て、時間を過ごした。ワイドショーとかバラエティの類だった。CMは日本の会社のものも多数あり、中には日本で流れているものと同じものもあった。もちろん言葉が違うが。

結局特に何をするでもなくチェックアウトし、桃園空港へバスで移動。空港内の免税店でみやげを購入。今まで行った免税店、土産物屋と同じ値段で同じ商品。子供用にマンゴープリン、ご近所用にお菓子を購入。

 

台湾はすっかり夕方になっていて、少し寂しい気分になった。誰かが明日から仕事・・・と言って気が重くなった。

でも外国に行くのはとにかく楽しい!

 

トップへ戻る

ここはキーウィのウェブサイトです